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今日は、文豪 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の命日である。
小泉八雲は、ギリシャ生まれでありながら、日本の伝統・文化
に興味を抱き、多くの文芸作品をあらわし、日本を世界に紹介
した人である。私が馴染みのある作品は、怪談『耳なし芳一』と
『ムジナ』である。
八雲は、生前 松江(私の故郷)の武家の娘であった 小泉節子
と結婚し、松江城下の塩見縄手沿いにある武家屋敷に住んで
いたことがあるようだ。
私は、この夏 松江に帰省した時 小泉八雲記念館を尋ねた。
以前にも訪れてはいるが、改めて知ったことがあった。
八雲は、2歳の時、両親が離婚、大叔母に引き取られた後、
16歳の時にアクシデントで左目を失明、父が病死。
翌年、大叔母の家が破産。
と ここまで不幸が重なると、壮絶!まさにブルースだ!

また、驚いたことに八雲は、来日以前アメリカにいた頃、当事
違法だった黒人と結婚したことにより職を失い、後に離婚を
していたというのである。
しかし、その後 ニューオリンズで新聞社の文芸部長となって活躍する。
来日後は、日本女性と再婚を果たし日本に気化するのである。
そして現在では、なんと、ニューオリンズ市と松江市が、姉妹都市となって
いたのだ。
それは、共に水の都という縁や、八雲の存在や、功績が大きく関わり、
交流が濃密になっていたらしい。
八雲は、明治37年(1904)に東京の自宅で狭心症のため倒れ54歳で
永眠した。
墓は、東京豊島区にある雑司ヶ谷霊園に永井荷風や夏目漱石
ら文豪と共に眠っているそうだ。